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*聖森の塚からアーデルハイドへ戻る途中――*


坂道を登る三人
途中の道で石に腰掛けていたジェーンが気付き手を振る

ジェーン: お〜いッ!

歩調を変えず歩いて来る三人に更に手を振り続けるジェーン

ジェーン: お〜いッ!!

その意図するところが読みきれず顔を見合わせる三人

ジェーン: …お〜いッ!!!

痺れを切らしたジェーンが坂道を駆け出す

セシリア: 危ないですよ。
坂道を走ったりしちゃ…

ジェーン: あたしが呼びかけてるんだから、
そっちこそ、
走って登ってらっしゃいよッ!

ロディを指差し

ジェーン: おそいッ!
おそいったら、おそすぎるッ!!
そりゃ、必ず帰ってくるって信じてたけど…

待たされた腹いせか、ロディの足を思い切り踏みつける
踏まれた足を抱えながら小刻みに飛ぶロディを尻目に

ジェーン: …何さ、大袈裟に痛がったりなんかして…
痛いは元気の証拠。
元気だったら、さっさと帰ってきなさいよねッ!

ロディの受難に顔をしかめるザックとハンペン

マクダレン: お嬢様は、それはもう、
ロディ様を心配しておいででした。

ジェーン: どうしてあたしがッ!?
余計なことは言わないのッ!
そうそう、それより、
そんなことよりもッ!
なんだかすごいのよッ!
急いでアーデルハイドまで戻るわよッ!!

失ったはずのロディの左腕を何の躊躇もなく手にとって引きずって行くジェーン
坂道を登りながら…

ジェーン: ホントにホントッ!
すっごいんだからッ!!
あたし、あんなの初めて見たんだからッ!

ザック: お、おいッ!
何が、どうすごいのか…
説明してくれないと、こっちはサッパリだぜ。

ジェーン: へっへーんッ!
とにかくもう、たいへんなのよ。
ズバリ、世紀の一大発明よッ!!
聞いて驚かないでよ…
なんとッ!
エマ博士の怪しい研究が、
ついに完成の陽の目を見そうなのッ!
その名も飛空機械よッ!
ひ・く・う・き・か・いッ!!

ハンペン: …何をもったいぶっているのかと思えば…

ザック: すごいのは、あのおかしな博士であって、
お前は全然、
いたってどうでもってことなんだな…

ジェーン: むきいいいぃぃぃッ!!
――はいッ、そこの優等生ッ!
模範解答よろしくッ!!

セシリア: ――ええ…っと、つまり…
…飛空機械…、それって、もしかすると…
空を飛ぶための機械なんですか?

ジェーン: そうッ!
すごいんだから飛空機械ッ!!

ハンペン: 1000年前の大戦期には、
空はおろか、
星の海まで届く乗り物があったって聞くけれど…
でも、現在の技術で、
空を飛ぶことも可能にしたなんて、
どんな方法を使ったんだろうッ!?

ジェーン: あたしもよくわかんないんだけどさ…
エマ博士って、
以前から機械で空飛ぶ研究をしていたみたいなの。
そのために試作されたのが、
エマモーターとかいう、
なんだかガタゴト動く機械なんだって。
…だけど空を飛ぶには、
もうひとつパワー不足だったから、
正式採用を見送られてきたんだけどね…

ザック: …で、なんでそいつが今頃になって、
完成の目処がついたんだ?

マクダレン: いろいろと、
研究資料が手に入ったご様子でした。

ジェーン: あ、あと――
みんなが留守の間に、
アースガルズのお腹の中を調べてたみたいだよ。

ザック: …マジかよ…ッ!?

ジェーン: そろそろ急がないと、
試験飛行を見逃しちゃうわよッ!

辺りを一望できる小高い丘――

ジェーン: テストパイロットに、
あの変な船長が任命されたのよね。
高いところはオバケの次に恐いとかなんとか…
オトナのくせに鼻水垂らしながら、
本気モードで泣いていたけれど、モチ無視。
普通、サルかイヌなんだろうけれど、
栄えある実験人間第一号として、
重力の束縛から放たれる誉れを強制授与したのよね。

セシリア: …船長さん、お気の毒に…

ザック: ヘタを打てば、
魂が重力の束縛から放たれかねんぞ…
あのオヤジの性癖から考えるに、
死んで天国に行ける保証なんて
これっぽっちもありゃしないというのにな…

マクダレン: 皆様、どうやら飛行実験は、
もう始まっているようですぞ。

みんなが見守る中一台の飛空機械が煙を噴きながら失速していく

ジェーン: ――あ、やべ…ッ!

セシリア: 船長さんてー―…
あれに乗っているんでしょうッ!?

飛空機械内操縦席――

バーソロミュー: せつなさの加速度が今大地に向かって驚きの上昇
値をみせております実験は俺とお前とお前と俺に
何を示し何を伝えようというのか最後のトド――

コントロールを失い回転し始める操縦席の中――

バーソロミュー: どわああああああああああああああああああッ!
神の見えざる手によってさながらゆりかごを揺ら
すかのようにと人の言う誰がために俺は回さ――

ジェーン: ほら、船長ッ! 笑顔ッ、笑顔ッ!!
こんな時こそ笑顔じゃなきゃッ!
来世でスペックダウンしちゃうぞぉッ!

キリモミしながら地面に墜落し、煙を上げる…

ハンペン: ………燃料、何?

マクダレン: 詳しくは存じませんが、
なんでも、兵器にも転用できるとか…

セシリア: ニワトリとタマゴの話ではありませんが、
救出が先か、通報が先か、
判断に困る事態って、ままありますよね?

ザック: …いや、選択肢としては、
もうひとつあるだろよ…

ジェーン: ご心配なく。
シートに拘束する前に、
身長は聞き出しておいたから。
――ねッ!

一礼するマクダレン

ハンペン: …うわあ、有能だなぁ…
この人ってば…


アーデルハイド内、エマ博士の秘密基地

セシリア: いつの間に、
このような大掛かりな施設が…
わたしの知ってるアーデルハイドが…

ハンペン: 勝手にこんなモノ造っちゃって…
思いっきり違法行為だよ…
ここは公女として、
民事法廷で争うべきだとオイラは考えるね。

エマ: 正式な許可を貰ってから着工だなんて、
そんな悠長なこと言ってられないじゃない。
だから無許可で建造を進めていたのよ。
それじゃ、お姫様、
事後承諾の準備を進めておいてちょうだいね。
――OKッ、ライトアップkツ!!

ライトに照らし出される飛空機械

エマ: 飛空理論の体系『ワルプルギスの夜』と、
私が建設・開発したエマモーターッ!
みんなの夢がひとつに合体ッ!
よい子の憧れ、飛空機械が今ココニッ!!
名づけてッ! 神鳥の翼ッ!!
――ガルウイングッ!!!
…の試作機、プロトウイング…ッ!

ザック: 仰々しいわりに、
その実体は墜落間もない試作機だもんな。
へこむぜ…

ハンペン: 知性派のオイラに言わせるとだね、
空を飛ぶモノは皆、
いつかは落ちるモノさ。

エマ: だーかーらーッ!
始めチョロチョロ中パッパ。
ほどよく出力を制御すれば問題ないって。

ハンペン: お米立たせるんじゃないんだから…
この説得力のない言葉に、
オイラたちはどこまですがらなきゃいけないの?

エマ: 私の技術と、ファルガイアを愛する心は、
信じるに値するってば。
それは誰もが認めるところでしょ?
…ま、それはこっちに置いといて…
プロトウイングを完全な翼とするには、
みんなの協力が必要だって
さっきも言ったわよね?
ふたつのジェミニ回路サーキットを手に入れるのに、
時間のロスを極力抑えるには、
二点同時攻略しなかいのはわかるわね?
プロトウイングの修理状況はッ!?

ブリューワ: 完了でーすッ!
怖いもの知らずの操縦者が見つかれば、
いつでも発進できまーすッ!

セシリア: あ、あの人たちは…

エマ: そ、リリティアの棺で
発掘作業を行っていた、
私の忠実な助手たちよ。

ブリューワ: エマの姐御は、
あいかわらず、
人づかいが荒いのでーすッ!

エマ: 操縦者にぴったりの
元気者たちがやって来たのよ。
彼らの気が変わらないうちに、
機体を14番ゲートにまわしなさいッ!
――いいわね? いくわよッ!!
プロトウイング…
――発進ッ!!!

秘密基地から飛び出すプロトウイング――


スイートキャンディ号甲板にて
ジェミニ回路サーキットを手に入れたジェーン達が内海で石の怪物と遭遇

ジェーン: ジェミニ回路サーキットのひとつを
せっかく手にいれたってのに、もう…ッ!
ちょっと船長ッ!
なんとかしなさいよッ!
この船、高速航行用にチューンされてるのよね?
だったら、秘密兵器のひとつやふたつ、
『こんなこともあろうかと』搭載しているんでしょ?

バーソロミュー: 俺の船は、交易目的の商船なんだよぉッ!
いくらジェーンちゃんの頼みでも、
スピード以外は、これっぽっちも出やしないってッ!

ジェーン: …出して☆

バーソロミュー: 出したくても、ありゃしないんだってはッ!!

石の怪物が船に体当たりしてくる

マクダレン: お嬢様、なんとかいたしませんと…
お茶の時間に間に合わせるのは、
そろそろ、難しくなってまいりました。

ジェーン: ――仕方ないわね…
…悔しいけれど、
この船を放棄するしなかいわッ!
命あっての物種よッ!!
――いいわねッ!

船員たち: がってんでさあッ!!

ジェーン: ただ尻尾を巻いたなんて思われたら癪だわ…
時間稼ぎでもいい…
この船、ぶつけてやるんだからーッッ!!

バーソロミュー: ああ…、俺が船長なのに…
部下も指揮権も、とっておきの見せ場も…
はううう…

マクダレン: では、船長様。
ジェミニ回路サーキットをおまかせします。

バーソロミュー: 執事さん…
あんたまだ、俺を信頼してくれるのかい…?

マクダレン: 拝見しましたところ、
船長様が一番頑丈そうでございますから。

バーソロミュー: …ああ、そういうことなのね…

ジェーン: 海岸まで遠くないわッ!
手のあいた者からライフジャケットを着用ッ!
命令よッ! みんな、全力で逃げることッ!!

ジェーン達が次々と海に飛び込んだ後、スイートキャンディ号撃沈

浜辺に駆けつけるロディ達一行――

セシリア: いったいどうしたのですかッ!?
まさか、船長さんの船が沈められるなんて…

ザック: そ、そうだッ!
あれはどうなったんだッ!?
ジェミニ――
…じゃなくて、あのオヤジ…
バーソロミュー船長はどうしたんだ?
オヤジの特殊体型が見当たらないが、
ギジでも撃ちに行ってるのか?

マクダレン: では、私から説明させていただきます…
あれはまるで、皆様方のご友人、
アースガルズ殿を思わせる、
石の身体を持つ怪物でした。
応戦かなわず、逐電するよりほかならず、
私共は、なんとか皆の命と、
ジェミニ回路サーキットだけは陸の上にと考えました。
そこで、私がお嬢様を、
船長様がジェミニ回路サーキットを収めた箱を抱いて、
海に飛び込んだのですが…
………
もしかすると、
他の浜辺にたどり着かれたのかもしれません…
しかし残念ながら、ここにいるのは私たちだけです。

ハンペン: うわあ…
宝箱をかかえた中年男が、
みるみる海中に沈んでいくのって、
容易に想像できちゃうもんなんだなあ…

マクダレン: 私が、箱を持たせてしまったばかりに…

ジェーン: あたし、
だっこしてくれる相手くらい自分で選ぶわ。

エマ: …プロトウイングの強化は先送りね…
ここにいてもなんの解決も望めないわ。
一度アーデルハイドに帰還しましょう…

船員たち: うおおおッ! バーソロミュー船長ッ!!
フォーーーエバーーーッ!!!

アーデルハイド城会議室

エマ: イケルと思ったジェミニ回路サーキットなんだけどね…
内海の藻屑と消えたのは、イタいわね…
――それにしても…
みんな、もうちょっと落ち込んだら?
落ち込んだフリするとかさ…

ザック: …船長のことか?
まあ、なんとかなるだろ?
プロトウイングの墜落から生還した男だぜ。
俺たちが気に病むような体力じゃないさ。

エマ: それもそうね。

ジェーン: ――ったく…
あたしたちの努力は水のアワってことなの?

セシリア: まあ。

ジェーン: ――洒落で引っかけたつもりじゃないからねッ!
…もう、マクダレンなんか、
キャラに似合わない丁々発止、
八面六臂の大活躍だったんだからッ!!

マクダレン: おそれいります。

ハンペン: …この緊張感のなさってば…
ロディの時と比べて、
バーソロミュー船長の、
扱いの悪さってば、いったいなんだろう…

エマ: 気落ちするくらいなら、
別の方法を探しましょう。

ジェーン: ………おっけぇ〜…
………おう〜…

ザック: …で、どうするんだ?
団長さんよ…

エマ: 前時代的で申し訳ないけれど、
足で探してもらうわ。
…私もヘタな鉄砲を撃ってみるから…

ジェーン: …つまり、現場百回ってアレね。
――っていうか、ゲンバってどこよ?

ジェーン・マクダレン退出
肩を落す三人と一匹


ヤードの浜辺、波打ち際にバーソロミュー発見

ザック: ――こいつはッ!!?
内海に失われた
もうひとつのジェミニ回路サーキットッ!

ハンペン: …じゃなくて、
バーソロミュー船長だろ?

ロディ、ハンペンの言葉に頷く

セシリア: 早く、船長さんを手当てしないと…ッ!

ザック: ああ、そうだな。
一度戻って、
プロトウイングのパワーアップだッ!

ロディ、ザックの言葉に身を乗り出す

セシリア: 船長さんを
病院に連れていくのが先ですッ!

イベントアイテム『ジェミニ回路サーキット』を手にいれたッ!
ここ関連の台詞長すぎる…というか説明臭い部分を取ってて萎えました…(苦笑)ので一部端折ってます
とりあえず船長の息継ぎなし台詞とハンペンの空を飛ぶものは〜とマクダレンのおそれいりますが取りたかったのダ
全然関係ないけどジェーンがロディの足踏んずけたシーンでピョンピョンしてるロディ見て一緒に身体揺らしてるハンペンに萌えたわぁ(笑)
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かえる急便@管理人:都深野 恵/動作確認:Internet Explorer6.0